世界一周の始め方

世界一周で実際に僕が出会った悲劇ファイナル!「ひったくりに全財産を奪われる」




ひったくりに全てを奪われる、そんな体験に遭ったことはありますか?

今回は僕が世界一周の旅の中で出会った最大級の悲劇をご紹介させていただきます。

旅をする中で、皆さんはどれだけの被害を被ったことがありますか?

何百万円と被害に遭われている方からすると、今回僕の遭遇した事件は大したものではないかもしれません。

ただ、自分自身に起きた出来事としては確実に一番印象に残っているものであることは確かです。

いつのときも被害に遭わないこしたことはありませんが、その予想外が起きてしまうのが旅です。

僕の苦い経験が皆さんのこれからの旅の参考になれば幸いです。

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今回の概要

今回は、僕の5年100ヶ国の旅の中でも一番の印象に残る出来事であります。

ウガンダの首都であるカンパラの路上で、バイクに乗った男にひったくりに遭った事件です。

バイクとすれ違いざまに、僕の肩から掛けていたショルダーバッグを紐ごと強奪された感じで、一瞬の出来事で全てが奪われてしまいました。

内容:路上でのバイクからのひったくり

時期:2016年4月(旅人として2年半程の時間が経った頃)

場所:ウガンダの首都・カンパラの路上

時間帯:夜8時頃

状況:道を渡ろうと横断歩道の前で待っていたところ

被害;肩から掛けていたショルダーバッグ一式

バッグの中身:財布、クレジットカード、パスポート、携帯、iPod

被害額:約20万円

被害総額:約20万円程。(現金$1,000、iPhone(5万円計算))

その後:必死で追いかけるも逃げられる→なにも返ってこない

世界一周で実際にあった悲劇ファイナル:
「ウガンダでひったくりに貴重品全てを奪われる」

自分の大切なものが一瞬にして奪われる、

それがひったくりです。

もう一瞬で全てがなくなりました。

あれから5年程経ちますが、あの時あの瞬間の映像は今でも覚えています。

カンパラでの一瞬の出来事

それは、ウガンダの首都・カンパラで起こりました。

旅の友達と一緒にいった中華料理屋、その帰り道の出来事です。

事件は一瞬で起こり、そして、一瞬で終わりました。

車通りが多い大通りを前に、僕が横断歩道を渡ろうと思って車がはけるのをまっていたところ、自分のそばを通るバイクに手を伸ばされ、一発でショルダーバッグをひったくられたのです。

文字通り、正に一瞬の出来事でした。

その後、バッグを取り返そうと追いかけましたが、必死に走った所でバイクに追いつくはずもなく、犯人はただただ遠くに行ってしまいました。

”終わった。帰国だ。”

ただただ浮かんだのはその二文字です。

まあ全財産がなくなったわけですからね、そりゃまあ帰国しかないですよね。

なぜ一番印象に残っているのか?

それは今回の事件が、

・旅にも慣れてきた旅歴2年半頃の時期に起きているから

・パスポートを始めとする必需品が全て奪われたから

の2点です。

トラブルには多々あってきましたが、上記の2点が僕の旅人としての歴史上での一番の印象をもたらしています。

自分が旅人としてしっかりと旅をできていると感じている時期の大きな出来事であり、その上初めてパスポート等を失う事態になり、万事休すと思わざるを得ない方向になったことも印象を強めている点です。

どうやって乗り越えたのか?

どのようにして貴重品もなにもない状況から旅を継続することができたのか、

それはひとえに、

助けてくれる人がそばにいたから

です。

それ以上の説明はいりません。

本当に僕一人だったらなにもできず帰国する道を選んでいたことと思います。

一緒にいてくれた旅仲間の方、
お金を貸してくれて旅を一緒にさせてくれた妻、
必要書類等を日本から送ってくれた家族、
対応してくれた日本大使館の職員の方、

全ての人の優しさに助けられた上で、なんとか旅を続けることができたわけであります。

旅をするということは、決して一人ではなく、誰かの支えの上にできているのだなーと実感したものです。

事件を通して学んだこと

どんなに悲しい出来事も、学べることはたくさんあります。

大事なパスポートも携帯電話も財布も、全てを奪われてしまったわけですが、学べたこともたくさんありました。

財産や貴重品は分割して保持する

貴重品は、絶対に分けて管理しましょう。

特に、お金

例えば、マネーベルト、ポーチ、サブバッグ、メインバッグなど、分けて隠しておける場所はたくさんあるはずです。

くれぐれも、昔の僕みたいに一つの場所に全ての貴重品を入れて動くことはやめましょう。

リスクが大きすぎるため、不測の事態への対処ができません。

我々旅人は、なにが起きても、なんとかしてその事態を乗り越えていかねばなりません。

なにかあったときに備えて、自分のお金を分けて持っておけば、例え最悪の事態が起きたとしてもなんとか対処できることでしょう。

どんな理由があったとしても、一つの場所に全ての貴重品を入れて管理するのはおすすめしません。

「貴重品は分けて管理する」

旅人の貴重品管理の鉄則です!

変なこだわりはいらない

その頃の僕は、

”大切なものは全て自分の身に携えておく、盗られたら旅はそこまで。”

みたいな心の持ちようで旅をしていました。

その「全ての運は自分次第」みたいな潔さが自分らしさである、みたいな感覚で旅をしていた感じです。

まあそれゆえに全て取られてしまったわけですが、今にして思えば、大切なものは「盗られないように最大限管理しろ」と最低限言いたいですね!

少なくともマネーベルトのように、”そこまで盗られたらもう仕方がない”ぐらいのレベルで管理するといったことができていませんでした。

なんせその時の僕は、全ての貴重品をショルダーバッグに入れてただけですからね、セキュリティもなにもありません。

どんなかっこいいこだわりを持っていても、取られてしまったらそこで終わりです。

金銭面のセキュリティは、確実に、誰よりも強固にしていきましょう。

ちなみに、マネーベルトをしていて貴重品を盗られることがあれば、もうそれは巡り合わせです。

仕方がない、と一旦諦めましょう。

マネーベルトにまで手を伸ばされているということは、もうあなたに身体に危害が及んでいる状況であると思います。

どんな大事な貴重品も、あなたの命よりも大切なものはどこにもありません。

”自分はやられない”とタカをくくらない

旅を続けていると、やはり”慣れ”は生まれます。

これは旅を続けて知らずにできてしまう「慢心」といったものでしょう。

僕がこのひったくりに出会ったのは、旅を初めて2年半が過ぎたぐらいだったでしょうか。

もう旅にも慣れ、”まあ自分は大丈夫”みたいな、よくわからない被害に遭わない自信みたいなものがあったのかもしれません。

自分の中では油断していたつもりも過信していたつもりもなく、しっかりと盗難には気をつけていたのですが、結局それで被害に遭ってしまっては元も子もありません。

なんとも言えない事態に出会ってしまった後では、どんな旅人も気分も落ちるし、何度も自分を責めてしまうことでしょう。

大切な存在に気づく

被害を被った後は、自分の時間やお金を使ってでも僕のそばにいて支えてくれたりする人がいることに気づきました。

僕がウガンダ・カンパラの路上で被害に遭ったとき、そこには2人の旅の友人がいました。

友達2人と一緒に3人で中華料理を食べに行った帰りに、被害に遭ってしまったんですよね。

そのときは、その2人の優しさに助けられ、旅を継続することができましたが、もし2人がいなかったら、僕は普通にうなだれて帰国していたことと思います。

自分が被害に遭ったわけでもないのに、一緒に悩んでくれ、一緒に動いてくれたり、どれだけ気持ち的にも金銭的にも助けられたかわかりません。

結果として、その2人のおかげで「全財産ひったくり」の壊滅的な被害に遭ったにもかかわらず旅をし続けることができたわけであります。

2人の偉大さを強く感じ、僕自身も”困っている人に手を差し伸べられる存在でありたい” と強く思ったものです。

ちなみに、そのときの友人のうちの一人は、当時付き合ったばかりの僕の彼女であり、今となっては妻となり横にいてくれています!

その当時は、ケニアで付き合い始めてからまだ一ヶ月も経っていないぐらいの時期で、よくもまあそんな被害に遭ってしまう情けない男と一緒にいてくれたもんだなーと思います。

さいごに

僕が世界一周で出逢ってきた中での集大成と呼んでもいい出来事である”ウガンダでのひったくり”、いかがでしょうか?

これにて、僕の世界一周で出会った悲劇シリーズは終わりです!

まあまずシリーズになるほど悲劇に遭わないようにしないといけないんですけどね。

次は悲劇に打ち勝つ喜劇をお届けしたいです!

皆さんのこれからの旅路が悲劇よりも喜劇に溢れたものであることを願っています!

ご愛読ありがとうございました!