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【桃源郷】フンザの魅力まとめ!パキスタンの風の谷は空気も人も景色も素敵過ぎる!




全ての悩みは風の谷・フンザに行けば、自ずと解決することでしょう。

皆さんはフンザという国をご存知ですか?

フンザほど心を穏やかにさせてくれる場所は他にありません。

旅に疲れた旅人の心を癒やす、人々の心の桃源郷がそこにはあります。

今回は、その魅力あふれるフンザについてご紹介いたします。

フンザについて

フンザとは、パキスタン北部にあるフンザ谷のことを指します。

特に厳密な定義はなく、その地帯一帯のことをざっくり”フンザ”とみんな呼んでいます。

そのフンザなる土地は、パキスタンという非常にビザを取得するのが厄介な国でありながら、旅行者を惹きつけてやみません。

その魅力は一体どこにあるのでしょうか?

それは思うに、

フンザが醸し出す谷全体の穏やかな空気や雰囲気、

フンザ谷に住む人々の朗らかで優しい魅力、

そして、フンザ谷から見渡すことができる絶景と称される景色

など、フンザを取り巻くすべてのものが魅力を成り立たしているのでしょう。

フンザの魅力

フンザは、桃源郷とも呼ばれ、かねてから人々の憧れの地・人々を誘ってやまない地とされてきました。

桃源郷とは、簡単に言うと「俗世間とは隔離された人々の憧れの地」と解釈してください。

”どこまでの魅力を持てば、そこまで人々を呼び寄せることができるのか”については、その地に行ってみれば、皆さんもすぐに理解できることでしょう。

フンザの魅力は、先程申したように、フンザの取り巻く全てが織りなすものです。

谷全体を包む澄んだ空気

イスラマバードからフンザに辿り着くと、その空気の綺麗さにきっと嬉しくなることでしょう。

フンザは僻地ということもあり、車の往来やクラクションの音などはほぼありません。

空気も澄んでおり、朝一番に宿の屋上で浴びる朝日はなんとも気持ちのいいものとなることでしょう。

人々が醸し出す優しく穏やかな雰囲気

フンザには、喧騒もなく争いもなく、ただただ平穏な日々が流れています。

朝が来ればフンザ谷に光が射し、人々は思い思いに時を過ごします。

その何気ない日常の時間は、普段都会の喧騒の中で過ごすことも多い人々の心を癒やし解き放してくれるものです。

フンザ谷から見渡せる絶景と称される風景

フンザから眺めることのできる風景は、正しく絶景です。

僕の100ヶ国巡ってきた旅の中でも、フンザ程の山と谷が織りなす絶景は他に見当たりません。

フンザは、雰囲気や人だけでなく、風景さえも心の桃源郷と重なってくれることでしょう。

フンザの場所

フンザは、パキスタンの北西部、中国との国境のすぐ近くに位置します。

周りはヒマラヤ山脈を主とする高い山々が囲んでいます。

山間にある”小さな谷”と言えばイメージしてもらいやすいでしょうか。

ジブリ「風の谷のナウシカ」のモデルになった場所とも呼ばれています。

そこには高層ビルや街特有の喧騒などは一切なく、静かな優しい雰囲気が漂ってるのです。

フンザへの行き方

フンザへ行くには、パキスタンの首都であるイスラマバードからバスで約15〜20時間ぐらいかけて向かうのが一般的です。

イスラマバードとフンザの中継地点にギルギットという町があり、そこから飛行機でイスラマバード行きの飛行機が飛んでいるので、その区間を飛行機で移動するのも一つの手段ではあります。

バスの行き先としては、”フンザ”行きのバスはなく、”アリアバード”行きのバスに乗る必要があります。

イスラマバードを午前中に出発し、次の日の明け方にフンザの麓であるアリアバードに到着です。

フンザ行きのバス(帰りも同様)

概要:イスラマバード午前発、アリアバード翌朝着

料金:3600ルピー(3600円)

所要時間:15〜20時間

備考:アリアバードからカリマバードは基本歩くかタクシーでの移動です。

アリアバードからカリマバードへの道は上りの坂道になるので、タクシーを利用するのが無難ではないでしょうか。

タクシーを使っても数百円なので、費用対効果で考えたほうがいいかもしれません。

ちなみに、イスラマバードに帰るバスも同じようにアリアバードから乗ることができます。

フンザのエリアの中に、アリアバードとカリマバードがあります。

フンザと呼ばれるエリアは広く、広い意味で言えばアリアバードもフンザです。

一般的には、アリアバードから更に進んだカリマバードと呼ばれるエリアをフンザと呼びます。

つまり、フンザとはカリマバードのことです。

そのため、イスラマバードからアリアバードに行き、アリアバードからカリマバードに行く行程が必要になるわけであります。

人によっては、イスラマバードに帰らずにそのまま北上して中国に抜ける人もいるみたいですね!

フンザでの過ごし方

フンザでの過ごし方を紹介いたします。

フンザは観光名所ではあるものの、これといったアトラクションやアクティビティがあるわけではありません。

なにをするでもなく、思い思いのままに過ごすことこそ、フンザを楽しむ秘訣とも言えるでしょう。

谷歩き

フンザでやることは、特にありません。

「なにもする必要のない時間」を味わうことこそが、フンザで過ごす時間の醍醐味です。

ただただフンザの道を歩き、通りすがる人と話したり、素敵な景色を眺めたり、美味しいご飯を食べたりして、穏やかな心で過ごしましょう。

イーグルネストトレッキング

フンザでの活動拠点となる宿があるカリマバードから歩いて2km程で辿り着くことができる展望台。

個人的にこの景色は超絶おすすめです。

もはや、まるで絵画です!

素晴らしすぎて文句のつけようもありません。

フンザの宿

フンザの宿として、ハイダーインが挙げられます。

こちらの宿は日本人旅行客に非常に人気で、ハイダーじいと呼ばれる現地のおじいさんが名物と言われていました。

僕も会ってみたいと思いましたが、一度も会うことは叶いませんでした。

僕がフンザに訪れた2018年5月当時、ハイダーじいは既に亡くなっており、かつてハイダーじいと出会った旅人の方と話して、そのおじいさんの存在の大きさを感じたものです。

その旅人の方は、フンザが好きで再訪したとのことで、それだけ旅人の心を掴んで離さない魅力が、フンザやハイダーじいにあったのだろうと思いました。

きっとフンザもハイダーじいも、誰もに愛される存在だったのでしょう。

パキスタンについて

続いて、フンザを有する、『パキスタン』という国について説明します。

アジア大陸の真ん中あたり、インドとイランに挟まれる形で存在します。

パキスタンと聞くと、どこか危なそうなイメージも湧いてしまったりしそうなものですが、そんなことは全然ありません。

とても優しい人たちがたくさんおり、旅をしているときも多くのパキスタン人が僕たち夫婦を助けてくれました。

世界でも第5位を誇る人口を誇り、通行く人は厳格なムスリムの格好をしている方が多い印象です。

パキスタンの言語

パキスタンの国語はウルドゥー語、公用語は英語です

ウルドゥー語は現地の人々が話す言語です。

基本的に英語を話せる方も多く、旅行者がパキスタンの現地の言葉に触れる機会はほぼありません。

そのため、言語については英語ベースでコミュニケーションを取れれば心配ないかと思います。

僕自身、英語が伝わらず苦労した記憶はないので、多少の英語が話せれば特に問題はないです。

イスラマバードの方は英語を話せる方が多いですが、フンザはあまり英語を話せる方はいない印象です。

片言の英語でやり取りする形になるでしょう。

どこの国も、都会は英語が喋れる人が多く、田舎は英語が話せる人が少ない構図はあるのかもしれませんね。

パキスタンの通貨

通貨はパキスタン・ルピーです。

隣のインドと通貨単位は一緒ですね。

1ルピー=約1円。

単位は日本と変わりませんが、物価は大きく変わります。

物価は日本に比べると非常に安く、色んなものを食べたり挑戦できることでしょう。

パキスタンルピーは、他国に行くとどこの両替所も対応してくれなくなってしまうので、ちゃんと使い切ってパキスタンを後にすることにしましょう。

パキスタンのビザ

旅行者を悩ませるのが、パキスタンのビザです。

パキスタンの観光ビザは、規定で原則自国でしか取得できません。

つまり、日本人は日本でしかビザを取得できないようになっています。

ここが旅人にとって非常にネックになる点であり、パキスタンに行く旅人がためらってしまう理由の一つです。

他国で簡単に取ってしまおう、なんてことはできません。

パキスタンに行く際は、パキスタンに行く決意をしっかりとして、日本で取得してから向かいましょう!

また、パキスタンのビザ代金は100円と非常に安く、その点も面白いかと個人的に感じています。

パキスタン旅行の注意点

パキスタンを旅する上で気をつけたいのは、ラマダンです。

イスラム教が非常に信仰されているパキスタンでは、国民のほぼ全ての人がイスラム教を信仰しています。

ラマダン(断食)も国をおっての行事となるので、非常に厳格に行われます。

ラマダン期間中は、本当に誰一人日中食事はおろか、水も飲んでいません。

旅行者であっても、なにかを口にするのはタブーみたいな空気が漂っています。

僕はたまたまラマダンの時期にパキスタンを旅したのもあり、そのしんどさを味わいました。

文化は文化で大切にし、自分自身も脱水症状になったりしないよう気をつけたいものですね!

フンザを楽しむコツ

フンザを楽しむコツは、

全てを解き放って心のままに過ごすこと

それぐらいです。

むしろ、それこそがフンザへ行く上での最大重要事項です。

なにも考えず、心のままに過ごしましょう。

たまには日本の慌ただしい時間の流れの中から抜け、都会の喧騒からも離れ、悠久の時の流れの中に身を任せてみるのもいいのではないでしょうか。

さいごに

フンザほど、”人々の心のふるさと”を感じさせてくれる場所は他にありません。

その魅力を是非自身の肌で感じてみてほしいと思います。

皆さんのこれからの旅先にパキスタン・フンザが追加されることを願っています。

ご愛読ありがとうございました!