世界一周の始め方

南極旅行におすすめのクルーズと選び方のコツ!クルーズ料金や船のメリットも解説!




はじめに

南極に行きたいと思ったら、どのようにして行くのかご存知でしょうか?

知っている方もいるかもしれませんが、南極に行くには船に乗る必要があります。

しかし、なにから手を付ければ良いのかについてはあまりわからないものです。

今回は、南極旅行に必要なクルーズについてお話しいたします。

今回の記事を読んで、是非皆さんの南極への旅路が少しでもイメージの尽きやすいものになれば幸いです!

僕の記事を参考に南極へと旅立つ方がいれば、それほどの喜びはありません!

南極への行き方

一介の旅行者が南極に行くなら、ひとまず南極クルーズに申し込むのが南極旅行の基本です。

南極クルーズは南極最寄りの街・ウシュアイアから出港するのが一般的です。

南極は、普通の国のように国境があったり、入国検査があるわけではありません。

また、普通の国のように飛行機で飛んで入国するといったわけでもありません。

基本的には海からアクセスするのが通例となっています。

一応チリのプンタ・アレーナスという街から南極のある基地に飛行機が飛んでいて、その飛行機に乗って南極に行くツアーもあるにはありますが、やはり高額で簡単に手がでるものでもありません。

よほどのお金持ちでない限り、通常は船を用いてのクルーズに参加することになります。

クルーズに揺られて、南極と呼ばれる領土内に入り、南極の地を踏むことで、南極踏破となるわけであります。

日本から南極に行く際に必要になってくるものは以下のものです。

・日本からウシュアイア(南極クルーズの起点となる街)への移動手段の確保

・南極クルーズへの参加申し込み

基本的に必要なのは、簡単に言えば、移動手段の確保といったところでしょうか。

届け出等も必要ですが、その辺りは個人の裁量次第になってくるかと思います。

南極クルーズの選び方

南極に行く際に必ずと言っていいほど必要になってくるのが、クルーズ選びです。

ここでは、南極旅行の重要事項であるクルーズの選び方を説明いたします。

南極へ行く上で、最も大事な選択の場面は、クルーズ選びのときと言っても過言ではありません。

まさに、

クルーズ選びを制覇するものは、南極旅行を制覇する

です!

選び方の手順としては、

現地の旅行会社を何社か問い合わせてメーリングリストに登録→送られてくるクルーズの中から自分で最適なものを選ぶ

というシンプルなものです。

やりとりは基本英文のメールで行い、何ヶ月もかけて自分の好みのクルーズに標準を合わせていきます。

メーリングリストはラストミニッツ形式で表現され、格安のチケットが出た際にメッセージをくれます。

おすすめは、MVウシュアイア号と呼ばれる小さな探索船です。

以下でそのおすすめの理由を説明いたします。

南極クルーズ選びのコツ

ここでは実際に経験した僕から、これから南極旅行を考えている方へのクルーズ選びのコツをお伝えします。

先に絶対的な結論を言うと、

目当てのチケットがあったら、すぐ飛びつける準備と覚悟を持つこと

それがクルーズ選びの最重要事項です。

南極クルーズのチケットは争奪戦です。世界中から南極を目指す人が狙っています。

メーリングリストに載っている人たちに一斉に南極クルーズのチケット情報が共有されます。

そこから自分の目星のチケットに問い合わせ、購入に進む流れとなっています。

もちろんいいチケットはすぐ売り切れてしまいます。

つまり、如何に早く動けるか、が大事になってくるのです。

そのために必要な要素として、

・まずはざっくりでもいいので、行くべき日程を決める

・あらかたの料金の相場感を自分の中に持っておく

ことが大切です。

自分が行きたい日程を決める

南極へ行くことを決めたら、どの時期に行きたいのかをハッキリさせましょう。

一概に南極と言っても、時期や季節によって見える景色や出会える動物は違います。

11月〜4月の半年間の間で、いつどの時期に行こうか自身の好みを元に決める必要があります。

そして代理店の担当者に、ひとまずいついつのどのクルーズに行きたいかを伝えることが必要です。

基本的に現地の旅行会社とメールやWhatsAppなどの手段を用いて連絡を取る形になります。

向こうも人であり、実際に文章でやりとりするので、自身の思いはしっかりと伝えてあげましょう。

このとき、日本語で検索すれば日本の会社が出てきますが、あまり参考にはならないかもしれません。

現地の旅行会社と比べて、確実に料金が高いです。

クルーズ内容は同じで、料金が高いのであれば、少々英語でやりとりすることになっても、現地の旅行会社と直接連絡を取るほうがいいのでないかと思います。

また、他にも現地の直接運行会社に連絡を取る方法もありますが、そちらもあまり現実的ではありません。

僕もメール等で直接運行会社に連絡を取ることを試みましたが、返事は来ませんでした。

南極クルーズに関しては、運行会社よりも旅行会社と連絡を密に取ることをおすすめします。

旅行会社なら、向こうも仕事である以上、的確に対応してくれることでしょう。

やはり自分の中に基準を持っておかないと、良いチケットが目の前にあっても即座に動くことはできません。

クルーズの相場感を掴んでおく

クルーズの主な相場を掴んでおくことも非常に大切です。

大抵のラストミニッツチケットは、クルーズの1ヶ月ぐらい前からメールに送られてきます。

この辺りが悩みどころで、「今買うのがベストなのか」と誰もが思うことでしょう。

そのときのために、自分の頭の中に価格のデータベースを作っておくことをおすすめします。

自分が参加しないクルーズでも、日程や内容、料金等を吟味し把握しておきましょう。

そうすることで、自分の中に「この会社のこのクルーズだったらこの金額」みたいな情報が積み重なり、他社の金額等も比較できるようになります。

その知見をシーズン始めから溜めておけば、いざというときに手を伸ばすことができるようになるわけです。

おすすめのクルーズとその理由

僕が実際に乗船し、これぞベスト!と思える南極へのクルーズ船を紹介いたします。

それはずばり、

MVウシュアイア号 (MV Ushuaia)

です!

僕が2020年2月に乗船したときは、10日間のクルーズで$4900(約50万円)でした!

上記の画像の真ん中辺りにある「Classic Antarctica」がそれです!

ちなみにおすすめのツアー会社は、AntarcticaTravels社です。

ロレーナという、とても優しい女性のスタッフがずっとメールでやりとりをしてくれました。

質問への応対や都度都度のやりとりの対応がよかったため、その会社に決めた次第です。

Lorena(ロレーナ): lorena@antarcticatravels.com

上記のアドレスに南極クルーズへの興味を持つ旨を持って直接連絡をすれば、返事をしてもらえると思います。

実際どこのツアー会社にお願いしても、料金にそこまでの違いはありません。

もはやどこも一緒のレベルで、どこを選んでも本当に変わらない気がします。

それなら、人の良い所にお願いするのが人の性でしょう。

MVウシュアイア

日程:10日間クルーズ(2/28〜3/7)

定員:88人

金額:$4,900

部屋:二人部屋(二段ベッド&隣の部屋との共用バスルーム)

基本的な南極クルーズは、10日間が基本パックです。

つまり、上記のプランが一番オーソドックスな南極探索のプランとなります。

このクルーズが僕としては最適なクルーズだと思う理由を以下で紹介していきます。

是非皆さんのクルーズ選びの基準にしてください。

MVウシュアイア号をおすすめする理由

MVウシュアイア号は、南極クルーズの船の種類の中では一番と言っていいほど小型の船です。

それゆえに良いポイントもあります。

豪華な客船を選ぶか、小さな探索船を選ぶか、それはその人の好みになりますが、小さい船であるがゆえに得られるメリットを享受していきましょう。

より奥地に行ける

MVウシュアイア号のなによりの特徴は、その船体の小型感にあります。

元々は探索船として使われていた名残で、その船体を旅客用にリノベーションしたのが現行のものになります。

小型のほうがいいメリットは、

大型船が入っていけない場所に入っていけるから

です。

南極には入り組んだ地形も多々あったり、氷が海に漂い過ぎていて、前に進めなくなることも往々にして起こり得ます。

そんなとき、大きい船と小さい船では可動力に確実に違いが出ます。

簡単に言えば、小さい船の方が小回りも効くし、より南極の奥地へと帆を進めることができるのです。

待ちの時間がない

実際に南極クルーズに参加するとわかるかと思いますが、南極に辿り着くと、ゾディアックと呼ばれる小型ボートに6〜10名ほど乗り込み、日々の探索がスタートします。

一斉にボートに乗るわけではなく、クルーズ船から一台ずつ海に飛び出していく形になります。

つまり、順番制です。

一度に全員が海に出ることはありません。

ここが船の大小のキモとなる部分です。

船の乗客人数が多ければ多いほど、毎回の一連のやりとりに時間がかかることになってしまうわけです。

その点、MVウシュアイア号は最少催行人数を誇るぐらいの小ささですから、順番待ちで待ちぼうけすることは発生しません。

また、南極には”一度に100人以上上陸してはいけない”という法律のような決まりがあります。

もし何百人という大型のクルーズで行けば、他の人が南極に上陸している間に待つ必要が出てきてしまいます。

MVウシュアイア号の定員は90人と非常に少なめなため、それゆえに待ちタイムのロスなく、南極を楽しむことができる良さがあります。

ほぼ全員と顔見知りになって仲良くなれる

また人数が少ないゆえに、船に乗っている人全員と顔見知りになれます。

一日に3回ある食事は、みんな一斉に食べます。

席は自由になっているので、毎回毎回目の前に座る人が変わっていきます。

たくさんの人に会える楽しさが待っています。

好きな所で間近で写真が撮れる

小さい船ゆえに、海との距離も近いです。

またその分人も少ないため、場所の争奪戦にもなりません。

南極での航海中、写真を取りたくなる瞬間はたくさんあることでしょう。

そんなときでもストレスなく自由に好きな場所を確保できるのは、人数が少ないゆえの特権です。

各々が好きな場所で好きなように過ごせる恩恵は、船上という限られたスペースの中でも有り難いことこの上なしです。

クジラの跳ねる姿が目の前で見れる

個人的に「クジラの跳ねる姿」は、南極でのシャッターを切るべき瞬間の一つです。

南極に来た目的の大きな理由の一つとなりうる程の景色だと思います。

運が良ければ、航海中にクジラが水面からジャンプする光景を目にすることができるでしょう。

僕も南極クルーズで、初めてクジラのジャンプを見て、感動し興奮しまくっていた覚えがあります。

大きいクルーズ船だと、クジラも遠ければ撮る角度も高めの場所からになってしまうこともありますが、小さい船ならよりダイナミックにクジラと対面できます。

クジラが目の前でジャンプする瞬間を、是非シャッターに入れましょう。

MVウシュアイア号のデメリット

もちろん船が小さいからと言って、いいことばかりではありません。

確実にデメリットの部分もあります。

デメリットだからといって、悪いわけではありません。

むしろそのデメリットの部分に愛着を感じたり魅力を感じる人もいることでしょう!

小さい船のメリットもデメリットも知って、自身の旅に活かしてください!

船体の揺れが大きい

やはり小さい船ゆえに、船の揺れは凄まじいです。

ウシュアイアと南極を繋ぐルメール海峡は、非常に揺れることで有名です。

そのルメール海峡に2日間揺れ続けることになります。

ハッキリ言って気分のいいものではありません。なんせ、ずっと右に左に世界が揺れている感じが2日間も続くわけですからね。

酔いやすい人は確実に船酔いします。

クルーズ感はない、どちらかというと探索

南極になにを求めるかによりますが、小さい探索線である以上、ゴージャスな旅はそこにはありません。

MVウシュアイアは、元々は探索するために造られた船です。

それゆえにその旅路は、どちらかというと、探索・探検・冒険といった意味合いの旅路になります。

決して豪華で華やかなクルーズの日々はそこにはないことを理解しておいてください。

自分たちで現地まで行く必要がある、レンタル品も借りに行く

安いゆえに、全て必要なものは自分で用意する必要があります。

MVウシュアイア号に乗ったら、我々はゲストではありません。

その探索船のクルーになるといった認識でいたほうがいいです。

もちろん出港地のウシュアイアまでは自分で行く必要がありますし、南極で必要な防寒グッズも各自で提携先のレンタルショップに借りに行く必要があります。

諸々のことを自分でやる必要がある所に、本当に最低限のサービスで成り立っていることを実感したりしますね。

一番安い部屋は隣の部屋とシェアでトイレとシャワー

そしてなによりのデメリットとして、トイレとシャワーは隣の部屋とシェアだったりします。

それも安さが為せる技です。

それは僕が買ったチケットがそういった類の部屋であっただけで、普通にプライベートのものもたくさんあります。

この辺りは、一つグレードを上げるなどして、プライベートルームを取るなりして対応すればいいでしょう。

さいごに

「南極旅行におすすめのクルーズとその選び方のコツ」いかがでしょうか?

僕の南極クルーズの体験が、皆さんのお役に少しでもたてば嬉しい限りです。

是非自分だけの楽しい南極ライフを過ごしてください!

皆さんのこれからの旅先の候補に南極が入ったりすることを願っています。

ご愛読ありがとうございました!