パウダースノーの楽しさをあなたはどれだけ楽しめていますか?
「ニセコのパウダーがいいのはわかったけど、どこをどう滑ればいいの?」
「どうせニセコに来たのなら、たっぷりパウダーを堪能したい!」
そんな悩みや望みにお答えいたします!
3年間ニセコに籠もった僕が伝える、ニセコのパウダーの攻略法、是非参考にしてみてください!
ニセコには、行ってみないとわからない魅力がそこかしこに溢れているのです!
ニセコのパウダーとは
ニセコがこれ程までに世界的に有名になっているのは、パウダースノー(以下:パウダー)をとことん味わえることに他なりません。
それと同時に「バックカントリー」と呼ばれるスキー場外滑走ができることも起因しています。
通常スキー場には、管轄している範囲というものがあります。
よくゲレンデなどでロープでコースの境い目を目印にしているものを目にしたことがある方もいるかと思います。
そのロープ内はゲレンデ、つまりスキー場の範囲内、ロープの外はゲレンデの範囲外であり、スキー場の管轄の範囲の外になります。
ここでなにが違うかというと、責任の所在がどこにあるか、ということが一つ挙げられます。
スキー場の範囲内で起きた事故やケガについては、スキー場の運営会社がなにかしら対処してくれますが、スキー場外ではそうはなりません。
全ての事故やケガは、全て自己責任です。
その覚悟を持った方だけが、バックカントリーを楽しむことができるということも理解しておきましょう!
ニセコのゲートやコース
ニセコは、みんなの憧れであり、みんなの遊び場であり、みんなの聖地です!
正直言って、ニセコのパウダーを滑る上での正解なんてものはどこにもありません。
自分が気持ちいい場所であれば、山頂であっても山麓であってもどこを滑っても正解です!
斜面があればそこがパウダーの場所となり、そのどれもが魅力あふれるパウダースノーとなっているので、全てが滑る価値があると言えるでしょう!
ゲートとは
ニセコには「この場所からロープ外へ出てください」と示す意味で、ゲートが設置されています。
逆に言えば、ゲートから出ずにロープをくぐる場合はルール違反となり、パトロールの方に注意されるかリフト券を取り上げられることもあり得るので、くれぐれもルールを守りましょう!
その数、実に11個!!
どうでしょうか?結構多い数字ではないでしょうか?
どのゲートがいいのか、気になるのではないでしょうか?
ニセコのゲート
1. L字ゲート
2. アンヌプリ山頂ゲート
3. ヒラフ山頂ゲート
4. 藤原の沢ゲート
5. 花園ゲート
6. モイワ山頂ゲート
7. ええ沢ゲート
8. 8番ゲート
9. ウォーターフォールゲート
10. アンベツゲート
11. ニセコビレッジゲート(水野の沢)
個人的には、「3.ヒラフ山頂ゲート」と「11.ニセコビレッジゲート」がおすすめです!
11個もゲートがあるので、どのゲートにもトライしてみて、各々の好きなゲートのお気に入りの斜面を見つけていきましょう!
コースを頭に入れておく必要がある
ゲートを出る上でなにより重要なのは、コースを知ることです!
ここで言う「コース」とは、
整備されていない自然の山の中に、ないようである滑り道
と言えばいいでしょうか。
このコースを知っているといないとでは楽しみ方も全く違います。
誰だって知らない道を進むのは怖いものでしょう。
我々はスキー場から出たとしても、ちゃんと元のスキー場に戻ってくる必要があります。
つまりスキー場から言えば、安全に帰って来てくださいね、ということに他なりません。
遭難してしまえば、自分のみならず、たくさんの方に迷惑をかける可能性もあります。
ご存知の通り、雪山は辺り一面が白色であり、特に目印があるといった訳でもありません。
初めてのコースであれば、どこをどう滑ればいいかもわからないことでしょう。
だからこそ最初は用心深く他の人の跡を辿るなどして、しっかりと自分の頭の中にコースを持っておくことが大切です。
特に雪が降っていたり風が強かったりすると視界が悪くなることもあります。
「行ける、行ける」と思っていたら迷ってしまって遭難、なんて例も少なくありません。
遭難したり、割れ目に落ちたり、雪崩に巻き込まれたり、雪山は危険がいっぱいです。
くれぐれも自分の滑る道標はしっかりと確保して、その上でスノーボードを楽しんでほしいと思います。
パウダーを満喫するおすすめのコース
パウダーを満喫するのにおすすめのコースは、
ピーク(山頂)からのバックボウル、ピークからの北斜面
の2本立てです!
バックボウルと北斜面の2本取り
ボウル(半球)型のバックボウル
斜面の北斜面
どちらも毎日狙うだけの価値があるのではないでしょうか!
ニセコグラン・ヒラフのK4リフト、もしくはA4リフトから3番ゲートを進み、登りきったピークからのアプローチになります。
個人的にこれ程までにニセコのパウダーを満喫できるルートはありません。
結論としては、
2回ともピークから落とす
というのがなによりニセコのパウダーをたっぷり堪能できるのではないかと思っております。
特にバックボウルはスノーボーダーのためにあると言ってもいいような最高の場所です!
何度でも、何日でもトライしてみたくなること間違いありません。
北斜面は、斜面好きなプレーヤーの心を鷲掴みにしてくれることでしょう!
これほどまでの斜面を一気に堪能できる場所は、ニセコの山の中でもそうそうないのではないでしょうか。
帰りは少々大変ですが、その分滑る人も少ないので、おすすめの斜面です!
朝一だけを狙う
どんな場所にもそれぞれのお気に入りのパウダーがあるかとは思いますが、狙うは絶対に”朝一番”であり、ゲートが開く9時から10時30分までの1時間半程が勝負です。
その時間を過ぎたら、大抵の良い場所のパウダーは誰かに踏まれてなくなってしまっています。
ニセコのパウダー競争は熾烈です。
誰もが、我先にとパウダーを狙っています。
バックボウルと北斜面を堪能したら、10時半〜11時ぐらいになるでしょうし、もうその時間から再度山頂を狙ってもほとんどのパウダーは食われていることでしょう。
毎日パウダー情報に敏感に、誰よりも早く貪欲にパウダーを目指す精神が必要ですね!
パウダーをひとまず楽しみたい方へ
ひとまずパウダーってものを楽しみたい、そんな方はとりあえず比較的に安全なゲートへ出てみることを推奨します。
やはりいきなり山頂へ行ったりするのは危険も伴います。
アクセスしやすいゲートへ
11個あるゲートの内、比較的山の麓の方に設置されているゲートもあります。
花園で言うと、9番:ウォーターフォールゲートなどが簡単にアプローチでき楽しめます。
またアクセスのしやすさで言うなら、5番:花園ゲートがいいでしょう!
花園第3リフトを下りてすぐにアプローチできる上に、よっぽど遠くに行かない限りは確実に花園スキー場に戻ってくることができます。
この”帰ってこれる”というのも大切な観点です。
まずはなによりも安全を重視
スキー場の外に出る以上、危険は隣り合わせです。
なにがなんでも安全に、我々はスキー場に帰ってくる必要があります。
未圧雪の雪を求めるあまり、危険を犯すのは本末転倒に他なりません、
また、花園にはストロベリー・フィールドと称されるゲートではないですが、ゲレンデ内の未圧雪ゾーンもあります。
ストロベリー・フィールドであれば、まず迷ったり雪崩に巻き込まれることなどなくパウダーに触れ合えるので、ゲートを出る前にゲレンデ内の安全なパウダーで遊んでみるのもおすすめです!
低いからと行って危険がないわけではありませんが、山頂よりはまだ安全に滑れることでしょう。
まずは小さな所から攻めて、どんどん大きな山へトライしていきましょう!
パウダーの良さを知らない方へ
パウダーの良さがわからない方は、まずはゲレンデのコースと木の間などの脇パウ(脇にあるパウダー)などをこそっと堪能してみましょう!
そこにパウダーがあれば、得体の知れない浮遊感が堪能できるはずです!
その気持ちよさが自然とパウダーを楽しむ原動力になることでしょう!
パウダーには最初は慣れない
きっと誰もが最初はパウダーの乗り方に多少はてこづります。
なぜなら、通常のゲレンデとパウダーでは、板への乗り方が違うからです。
ゲレンデを滑る形でパウダーを同じように滑ると、ほぼ確実に乗れず埋まることでしょう。
一旦雪に埋もれると、なかなか簡単には出ることができず、汗をかきながら必死にもがくことになるかもしれません。
これは誰もが最初にパウダーと向き合うと出会う洗礼です。
きっとみんなパウダーに何度も埋もれながら、パウダーへの乗り方に慣れていくのでしょう!
ファーストトラック・ノートラックの気持ちよさ
”ファーストトラック”や”ノートラック”とは、誰も踏み入れていない一面ツルツルの場所を自分が滑っていくことを指します。
これはスキー・スノーボードをする方ならわかると思いますが、辺り一面銀世界の中のファーストトラックの気持ちよさは格別です!
自分だけが与えられた特権、その開放感は何事にも勝るものがあります!
もうなんとも言えない格別な気持ちよさ、それがファーストトラックです!
これをパウダーで味わいたいために誰もが朝早くからバックカントリーを目指すのです!
山頂だけが全てではない
言っておきたいのは、ニセコの凄さは山全体だということです。
その日の風向きによって、雪が溜まる部分は変わります。
昨日はたっぷりパウダーがあったのに、今日はガリガリになっている、なんてこともザラにあります。
行ってみないとわからない、そこが雪山の面白いところでしょう。
確実な正解などは、どこにもないのです。
全ては自分の勘や経験から、誰かの教えてくれた情報から、今日狙うべき一本を決めていくのです。
ある人はピークを目指し、ある人は中腹を目指し、ある人は麓付近を目指すでしょう。
もしかしたら山頂付近がいいパウダーがあるかもしれないし、風が強すぎて山頂付近は全て雪が飛んでいってパウダーがないかもしれません。
だからこそ、毎日色んな場所からのアプローチを目指す価値があるのです!
滑り終えた後に仲間同士で「〇〇は今日よかったよ!」なんて会話もパウダー好きの楽しい会話となることでしょう!
さいごに
ニセコのパウダーの攻略の仕方、いかがでしょうか?
是非一度は北海道・ニセコの大地で、そのパウダーの魅力を感じてみてください!
今回の話はあくまで僕の参考に過ぎず、あなたにはあなたなりのパウダーへのアプローチがきっとあるはずです!
ご愛読ありがとうございました!