はじめに
皆さんの世界一周はどんな思い出があるでしょうか?
僕には、悲劇と言いたくなるようなトラブルで溢れています。
もちろん、楽しかった思い出もステキな時間も溢れていますが、「もう味わいたくない。」なんて苦い体験もあるものです。
特に世界一周を始めた頃の僕は旅の初心者中の初心者。
今だったら”アホだなー”と思える行動をたくさんしていました。
だからこそ招いた悲劇の数々。笑いたくても笑えない思い出がたくさんあります。
今回はそんな悲劇の一つを、前回に引き続き第2弾として話させていただきます。
どうか、笑っていただけたら幸いです。
今回の概要
内容:トランプイカサマ詐欺
時期:2012年5月(世界一周に出て一ヶ月が経った頃)
場所:プノンペン(カンボジア)
状況:一人で街を歩いている所
被害額:1,000US$(当時のレート:約8万円)
世界一周で実際にあった悲劇:その2
「プノンペンで見事にトランプ詐欺に遭う」
いやーもう、今回も残念な人感がすごいですよね。
今更それ引っかかる?みたいな所です。
そんなことを言われても仕方ないぐらい、当時の僕は何も知らないどうしようもない旅人でした。
嘆いても嘆いても途方にくれることしかできません。
「またお金なくなった、、もう嫌だー、時間返してーーー。。」
そのときは、どれほどそう考えたかわかりません。
旅人にとって、トラブルに合うときほどヘコむものはありません。
時間としては、前回のボッタクリから一ヶ月ほど経ったときのことでした。
また上海での二の舞を演じることになるとは、と自分の至らなさを嘆いたものです。
トランプ詐欺に遭う経緯
どんな状況でトランプにまで辿り着いたか?
それは単純に
”街を歩いている時に話しかけられた”
そこからのスタートです。
本当ただそれだけです。
なにも巧妙な作戦にハメられたとか、そんな大袈裟なものではありません。
しかし振り返ってみると、全てはそこから始まっていたのです。
町中で話しかけられ、少しお茶をし、その流れで家に呼ばれ、軽く行ってみる感じでトランプ詐欺に絡め取られる
という、騙す側からしても簡単すぎる相手だったと思います。
いやー恥ずかしい。
これも前回のボッタクリ同様、反論する余地なしです。
もうガイドブックに太文字で書いてありそうな注意事項ですよね。
悔やんでも悔やみきれないので、笑い飛ばすしかありません。
トランプイカサマ詐欺の手口
町中で現地人女性に話しかけられる → 会話が弾む → トゥクトゥクに乗って家に行く → 一緒にご飯などを食べて過ごす → そこにギャンブルの仕掛け人が訪ねてくる → わからないままゲームが始まる→ イカサマ通りに勝ち進む → 最後のゲームで仕掛け人が金を渋る → こちらも大金を用意する必要があるので、ATMでお金を引き出す → 一緒に来た女性(最初に会った人に)にひとまずお金を預ける → その女性は二度と帰ってこない
手口通りに詐欺に遭う
上記で説明した流れの通り、いとも簡単に僕は詐欺の罠にハメられ、あっさりとお金を取られてしまいました。
いや、実際は騙されたり脅されたりしたわけでなく、自分でATMからお金を下ろし、自分の手で相手にお金を渡していたのだから、ただの大バカモノです。
なにも知らない、なにもわかっていない、本当にただのカモでした。
素直に「このままいけば大金が手に入るかも?」なんて思ったりもしていました。
今でこそ笑い話として話すことができますが、当時は情けなくて誰にも話したくありませんでした。
皆さんも旅に出た際はくれぐれも詐欺には気をつけてください。
”うまい話”なんてどこにも転がっていませんから!
詐欺に合わないための改善点
以下に挙げることは、紐ほどけば全ては旅での鉄則です。
最低限のことは、自分で考えれば対処できます。
いつだって「こんなときどうするか?」の観点から自分を見つめることが大切なのでしょう!
信頼できない人(得体の知れない現地人)についていかない
そこが海外でなくても、知らない人にはついていってはいけません!
ひとまず、旅の鉄則です。
旅で「そのとき」の出会いを大切にしようとするのは良いことではありますが、なにもしらない人にノコノコついて行くほど面倒に巻き込まれる確率を上げることはありません。
“君子、危うきに近寄らず。” です。
怪しい人には近づかないセンサーを心に持って旅をしたいですね。
怪しい人の家に入らない
”出会ったその日に家に誘われて行くのはどうなのか?”って話です。
ここも僕の浅はかなところです。
というか、もう旅じゃなくても当たり前の話ですよね。
最低限の危機管理については、日本の小学生でも認識していることでしょう。
今回のケースでは、自分でトゥクトゥクに乗っては降り、その女性に着いていき、自分の足でその女性の家に入っています。
何一つ強制されたことはありません。
全て自分の意志で進んだ先に招いたことです。
まず会って数十分の人に家に行く必要もないし、トゥクトゥクに乗ってもいけません。
帰り道がわからない場所には行かない
基本的には自分がしっかりと宿に帰れる範囲で行動するべきです。
今回は昼間でしたが、それでも知らない街でパッと道なんて覚えれるはずがありません。
なにかあっても、宿にさえ帰りつけばなんとかなります。
そこには安心が待っていることでしょう。
そこがどこかもわからない場所でトラブルに巻き込まれることほど、神経をすり減らすものはありません。
簡単にお金を払わない
”お金”が関与してきたら、「あれ、これはなんかおかしい」と思うようにしましょう。
決して軽々と自身のお金を払ったり、誰かに簡単に渡してはいけません。
ここが前回のボッタクリとは違う点です。
ボッタクリは、相手に高額請求をされ、払わざるを得ない状況でしたが、今回はそうではありませんでした。
一旦家を出て、ATMに行って、自分で桁やPINコードを入力して大金を下ろしています。
そして、それを女性に手渡しています。
もうバカまる出しで、救いようがありません。
口約束で大金を見ず知らずの人に渡すなんて、なんて愚かなことでしょうか。
いつのときも自分のお金を大切にして使っていきましょう。
今回の悲劇を通して伝えたいこと
結局なにがあったとしても、
「その物事をどう捉えるか」
で物事の意味や価値は変わります。
僕は、嫌になるような出来事も、
旅が自分に伝えてくれたメッセージ
と思って、その後の旅や人生に活かしています。
きっと、そのときの自分に必要なことを教えてくれているのではないでしょうか。
旅には、予期せぬことがたくさん起きます。
悲しいことや辛いこと、悔しいことも毎日出会うことは様々です。
それでも大いに旅を楽しんでください。
そして、一つ言わせていただけるなら、
”ただただ、気をつけて。”
そんな言葉をお守りに旅に望んでほしいです。
最終的には、
「自分のことを守れるのは自分だけ」
なのですから。
さいごに
「世界一周で僕が出会った悲劇その2」いかがでしょうか。
持論として、
“笑って話せる話は土産話、笑って話せない話はお蔵入り”
とカテゴリを分けています。
やっぱりどんなことが起きても、笑って話せる心の広さと余裕を持って旅をしたいですね。
皆さんのこれからの旅路が、多少のスリリングがありつつも確実に安全であることを願っています。
ご愛読ありがとうございました!